贅沢三昧の『三昧』って、どういう意味なの?・『安全第一』には続きがあるの? | 豆柴

贅沢三昧の『三昧』って、どういう意味なの?・『安全第一』には続きがあるの?

こんにちは(⌒∇⌒)

今回は、贅沢三昧の『三昧』って、どういう意味なの?・『安全第一』には続きがあるの?についてご紹介したいと思います。

1.贅沢三昧の『三昧』って、どういう意味なの?

贅沢三昧等で、よく使われている【三昧】ってどういう意味なんでしょうか。

その贅沢三昧の『三昧』って、どういう意味なの?について、ご紹介します。

【『三昧』の意味と使い方とは?】

【三昧】には、主に2つの意味があります。

1.熱中すること

一心不乱に集中することです。

『読書三昧』という表現がありますが、この場合はゆっくりと本を読むのではなく、夢中になって周りを気にすることなく読むという様子です。

我を忘れて没頭している様子を指すのが、この【三昧】の意味です。

一心不乱に何かをしている人に声をかけても気づいてもらえない時って、ありますよね(>_<)

1.思う存分

『贅沢三昧』という言葉があるように、心のままに思う存分求めている様子です。

身の丈に合わない贅沢を堪能している様子を指しています。この場合は、お金があるセレブというよりも、お金がないにも関わらず後先のことを考えず贅沢をしている様子を表現する時に使っていることが多いかもしれません。

我を忘れて欲望のブレーキがかからない状態を指すのが、この【三昧】の意味です。

時々、『贅沢三昧』をしている人を見かけるような(;一_一)

【共通点は何?】

【三昧】という言葉に共通しているのは、他人の視線を気にせずに我関せずの状態になっているということです。

心を一つにしてどんな雑念も意に介さないくらい、物事に没頭している様子を指す言葉になります。

結局、周りが見えてないという事ですね(;一_一)

【『三昧』の由来は仏教?】

【三昧】という言葉は、もともと仏教用語の【三昧(さんまい)】が由来となっています。

【仏教の『三昧(さんまい)』って何?】

仏教における【三昧(さんまい)】はサンスクリット語のサマーディーを音訳した言葉です。

《瞑想により、心を1つのことに集中することで動揺しない安定した精神状態になる事》を意味します。

雑念を取り払って対象を正しく捉えようとすることでもあります。

【サンスクリット語って何?】

サンスクリット語とはインドにおける古代言語のひとつで、サンスクリットは《高尚・完全・純粋で神聖な雅語》という意味があります。

古代インドでは共通語として用いられていた、とても重要な言語のひとつです。多くの経典にこのサンスクリット語が用いられています。

日本や中国では『梵語』とも表記されています。

2.『安全第一』には続きがあるの?

【安全第一】の後には【第二】【第三】と続きがあるらしいのです。

その『安全第一』には続きがあるの?について、ご紹介します。

〘安全第一には続きがあるの?〙

日本では【安全第一】の部分だけが使われることが多く、実際に工事現場や工場等では『安全』と『第一』の間に緑十字を挟んで【安全 十 第一】と表記されています。

【安全第一】とスローガンが掲げられるようになってからは、実際に労働災害による死亡者数が1,000人を下回っています。現代では信じられないかもしれませんが、高度経済成長期には労働災害によって亡くなる人が6,000人を上回ったこともあるようです。

【安全第一】というスローガン、これを掲げるだけで死亡者数が減少するなんて。。。この【安全第一】の文字って、すごい威力ですね(≧▽≦)

〘もともとは生産第一だったの?〙

【安全第一】は、アメリカで誕生したスローガンです。しかし、当初は安全が【第三】となっていたようです。

1900年代初頭にはなんと《生産第一・品質第二・安全第三》というスローガンで、安全よりも生産性が重視されていたのです。当時のアメリカは不況に見舞われていたため、労働者に従事する人は過酷で劣悪な環境で仕事をすることを余儀なくされていました。

それらの過酷な仕事には命の危険が伴うことも多く、労働災害によって命を落とす人が後を絶ちませんでした。当時、世界の中でも圧倒的なシェアを誇っていた製鉄会社である『USスチール』でも、安全は二の次とされていたことから、労働者の多くが苦しめられていました。

そんな労働者たちの姿を見た社長のエルバート・ヘンリー・ゲーリーは、大変心を痛めていたそうです。

ゲーリーはキリスト教徒でもあったため、労働者たちが苦しむのを放っておけず、1906年にスローガンを《安全第一・品質第二・生産第三》に変更しました。そして、スローガンが変更された影響によって労働環境が改善され、実際に労働災害はどんどん減少していったようです。

その後、USスチールが世界的企業であったことから《安全第一・品質第二・生産第三》は瞬く間に世界中へと広まっていきました。

スローガンの順番を変えるだけで、労働環境がすこぶる良くなるんですね(≧▽≦)

〘安全第一は100年の歴史を持つ〙

日本にこのような考えが伝えられたのは1912年(大正元年)のことであり、実は100年以上の歴史を持っているんです。

【安全第一】を日本に持ち込んだのは、古川鉱業足尾工業所所長であった小田川全之(おだがわまさゆき)氏だとされています。当時、アメリカで掲げられていた『セーフティ・ファースト(安全第一)』のスローガンを『安全専一(あんぜんせんいち)』として日本に持ち込んだのです。

それまでの日本には【安全第一】という考えはなかったことから、日本でも労働災害の数が減少したそうです。ちなみに、【安全第一】の間にかかれるミドリ十字のデザインは『安全旗』と呼ばれるもので、1919年に採用されてから2019年で100周年を迎えました。

日本に【安全第一】が伝えられてから、100年以上経つんですね。それに、言葉の威力ってすごいですね(^-^)

3.まとめ

【三昧】って、もともと仏教用語の【三昧(さんまい)】からきているんですね。良い意味で用いられていると思うのですが、『読書三昧』や『贅沢三昧』は本来の意味とはかけ離れているような。。。(>_<)これ思ってるのって、豆柴だけ(?_?)

【安全第一】。もともとは、『第三』だったものを『第一』にするだけで、死亡者数がこうも減少するなんて。改めて思うのは、言葉の威力ってすごいんだなあ(^-^)

今回も勉強になりました(^-^)

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