こんにちは(⌒∇⌒)
今回は、体育館の壁側にある木の梯子って、何に使用する器具?について、ご紹介したいと思います。
目次
1.体育館の壁側にある木の梯子って、何に使用する器具?
どこの体育館に行っても、壁側に木の梯子のようなものがありますよね。あれって、何の器具?なのでしょうか?
その体育館の壁側にある木の梯子って、何に使用する器具?について、ご紹介します。
【体育館の壁側にある木の梯子って、何なの?】
学校に行くと必ず梯子のようなものがあります。
木製ですが作りはしっかりしているので、筋トレや柔軟に使えるくらいのものですよね。
この梯子の名前って、何なのでしょうか?
それは
【肋木(ろくぼく)】
と、いいます。
肋骨(ろっこつ)の『肋』です。
この【肋木】、結構歴史が古く、戦前から存在していたようです。
確かに子供の頃、体育館にいつも【肋木】がありましたが、体育館の風景の一つのような感じで、気にも留めてなかったなあ(;一_一)
【『肋木』の歴史って、どんなの?】
肋木の普及
【肋木】の歴史は古いようで、19世紀から使われていたようです。
体操の補助器具で、《日本の学校に導入されたのは大正時代》です。
今の学校での体育といえば、鉄棒・跳び箱・マット運動・平均台。。。と色々思い浮かびますが、《【肋木】は、これらの器具と同じように体育の授業には、なくてはならない時代があった》ようです。
学校に一斉に設置されたきっかけは、1926年(大正15年)の『改正学校体操教授要目』が施行された後です。
この時、《日本中の学校に【肋木】が設置されていった》ようです。
衰退
《第二次大戦の影響で、教育内容が変更され、授業として【肋木】が使われなくなり》ます。
だから、知らない人にとっては、体育館の梯子のようなものとなっていったんですね。何か、かわいそう(>_<)
束の間の復活
使われなくなってから、30年後の1971年(昭和46年)。
《再び学習指導要領》に採用されました。
ところが、《【肋木】の使い方を知る人が存在しない》という状況になりました。
それから10年後には、《体育館の梯子のようなものとして放置されたまま現在に至る》ようです。
そんな短い間の復活で、また放置されることになったの(?_?)
現在はどうなってる?
『小学校学習指導要領 第9節 体育』の中には、【肋木】の文言は出てきません。
ですが、この指導要領を解説している『小学校学習指導要領解説(体育)』があるようですが、その中には
肋木を使った運動遊び
・登り下りや懸垂移行、腕立て運動などをすること。
小学校学習指導要領解説(体育)から抜粋
というように、【肋木】があることを前提に、運動の補助器具として登場しているのです。
その為、体育のメインの運動器具として使用されないものの、あくまで補助器具として【肋木】の使用も推奨されている程度で、使用されているようです。
体操するときの、枠役的存在ですね(^-^)
【『肋木』の正しい使われ方って、どんなの?】
今も昔も必ず体育館にある梯子のような【肋木】は、全国の学校に設置されていることが分かりました。
ただ、実際どういう使い方をするものなのかというと、分からない人が多いのではないでしょうか。
【肋木】は、遊戯用具ではなく、れっきとした体育用具、体操用具で『スウェーデン体操』の代表的な補助器具
のようです。
スウェーデン体操って、何なの?
【肋木】を使用するスウェーデン体操ですが、
『スウェーデン体操』は、1902年(明治35年)に日本へ伝わった生理学・解剖学理論を基盤に構成された体操。
考案者は、スウェーデンのペール・ヘンリック・リングさん。
スウェーデンの方が考えて普及した体操なので、そのような名前がついているようです。
ここで、【肋木】が初めて梯子のようなものではなく、体操器具としての使われ方をすることになるわけです。
実際に、どんな動きをするかですが、国内ではやり方を知っている方が、ほとんどいません。
ただ、この『スウェーデン体操』をきっかけに、日本の体操が発展していった、という話もあるのでラジオ体操などの起源かもしれませんね。
日本では、見られない『スウェーデン体操』ですが、海外でもヨーロッパの地域では、今でも実際に行われているところがあるようです。
【肋木】を使用する『スウェーデン体操』って、どんな体操なんでしょうね(^-^)
2.まとめ
豆柴は学校で体育館を使っていた時は、たまに【肋木】に服などを引っかけていました。多分、【肋木】自身は「僕は服を引っかける物じゃない!」と叫んでいたでしょうね(;^ω^)せっかく補助器具としてあるんだから、もっとたくさんの使用用途を考えてもいいんじゃないかなあ、と個人的に思います(^-^)
今回も勉強になりました(^-^)