こんにちは(⌒∇⌒)
今回は、パスポートが何色もあるのは用途の違い?について、ご紹介したいと思います。
目次
1.パスポートが何色もあるのは用途の違い?
海外に行くときに必要なパスポート。様々な色があるようなのです。なぜ、色が違うのでしょうか?
そのパスポートが何色もあるのは用途の違い?について、ご紹介します。
【パスポートの色の違いには意味があるの?】
旅券であるパスポートは、各国の政府が交付する公文書です。
国外において携帯している人の国籍や身分を保証してくれる全世界共通の身分証明書なのです。
万が一トラブルに巻き込まれた場合は、渡航先の国家に対して保護を要請する非常に重要なものなのです。
世界中で通用する最も信頼性の高い身分証であるパスポートは、世界の国々が、それぞれ独自のパスポートを発行しています。
そのパスポート、色やデザインを決める時に何かルールはあるのでしょうか?
実は《パスポートの色やデザインを決める世界的なルールはない》のです。
各国、それぞれ自由にデザインをすることができます。
そのため日本のように色分けしたパスポートがある国、また一色しかない国もあります。
では、なぜ日本はパスポートを色分けしているのでしょうか?
日本のパスポートは色によって、それぞれ有効期限や役割が異なっているのです。
表紙の色を変えることによって、それらのパスポートを、すぐに区別することができるようになっているのです。
【日本のパスポートの色と種類には、どんなものがあるの?】
紺色
『一般旅券』になります。
《有効期限は5年》です。
こちらのパスポートは、主に19歳以下の未成年者に発行されます。
パスポートは、0歳から必要ですが子供の成長は早いものです。
1年もあれば、あっという間に外見が変わってしまいますよね。
パスポートは、新たに発行しなければ顔写真が変わりません。その為、有効期限が長いと本人かどうかの確認が難しくなってしまうため、未成年には5年のものしか発行されません。
ただ、未成年には5年のものしか発行されない代わりに、12歳未満であれば手数料が安く設定されているのです。
お子さんの誕生日前後に発行手続きをされる方は、期日を過ぎてしまわないように気をつけてください。
赤色
紺色のものと同じく『一般旅券』になります。
《有効期限は10年》となります。
20歳以上の成人は、『一般旅券』のうちのどちらかを自由に選択できます。
5年のものを発行するよりも手数料は高くなりますが、パスポート申請にはいろいろと用意しなければいけないものがあるため、一般的には10年間有効のものを選ぶ人が多くなっています。
ただ、パスポートには出入国の際にスタンプを押す査証欄というものがあります。
海外を行き来しているうちに査証欄が足らなくなってしまったという場合は、付け足すことも可能です。
しかし、手数料がかかるうえに増やせるのは1度だけなのです。
その為、海外添乗員や外資系の会社に勤めていて海外に行く機会が多い人などは、あえて5年ごとの更新を選ぶ人もいます。
緑色
『公用旅券』になります。
国の公務で国外へ渡航する人・その同伴者に発行されます。
公務で国外へ行くのは、どんな人たちなのでしょうか?
国会議員・特別職国家公務員・公的機関の職員・文化庁の認める在外研究員などです。
公的機関の職員とは、具体的には青年海外協力隊や学術研究機関の学者などです。
基本的には、出国から帰国までの往復のみ有効になります。
また、身分証欄の記載は官職名や旅行の目的などで、『一般旅券』とは内容が異なります。
英語で、「OFFICIAL PASSPORT(オフィシャル パスポート)」と書かれています。
濃茶
『外交旅券』になります。
『外交旅券』が発行されるのは、皇族の方です。
また、内閣総理大臣を含む三権の長・国務大臣等政府高官・特命全権大使・外交官・公務で渡航する際その同伴者にも発行されます。
『公務旅券』と同様、出国から帰国までの往復のみ有効です。
『公務旅券』との違いが少しわかりにくいですが、公務で行くか、外交で行くかの違いです。
国会議員でも、その時の仕事の目的によって持つ旅券が変わります。
『外交旅券』は、荷物の検閲、税金の免除、不逮捕特権などの外交特権もあります。
ただ、渡航先のビザを取得しなければならないそうです。
英語で、「DIPLOMATIC PASSPORT(ディプロマティック パスポート)」と書かれています。
皇族の方は別として、国民は個人で海外へ行く場合『一般旅券』を使用します。
公務をする場合のみ、『公務旅券』『外交旅券』を取得することになるのですね(^-^)
茶色
『緊急旅券』になります。
《有効期限は1年》となります。
これは緊急の場合のみ発行されます。
例えば
- 海外旅行中に、盗難や紛失で無くなってしまった。
- 海外在住中に、うっかり有効期限が切れてしまった。
- 大使館や領事館で、パスポートを再発行してもらわないといけないけれど、機会が壊れていて再発行ができない。
しかし、緊急で帰らないといけないという、いくつもの条件が重ならないと発行されません。
また、パスポートを持っていない人が海外にいる家族や親族の救援に緊急で向かわなければならないなどの特別な場合にも発行されます。
『一般旅券』と同様に利用できますが、ICチップは入っていません。
英語で、「EMERGENCY PASSPORT(エマージェンシー パスポート)」と書かれています。
日本のパスポートの色は、5色もあるんですね。それに、それぞれ仕様も違うなんて(^-^)
【世界のパスポートは、どんな色が使用されてるの?】
世界のパスポートには、どんな色が使用されているのでしょうか?
実は、大きく分けると《赤、青、緑、黒の4色》に分けることができます。
ただ、各国によって色の濃淡は微妙に異なり、それぞれとても凝っています。
アメリカ
アメリカのパスポートの色は『紺色』です。
中央に配置されている紋章はアメリカ合衆国の国章です。
翼を広げたハクトウワシが描かれていて、戦争のない平和な世界を願った思いが込められています。
中身は、ページごとにアメリカに関連する図柄が描かれています。
スイス
スタイリッシュなパスポートのスイス。
『赤色』のベースに白文字の5か国語で「スイスパスポート」と表記されています。
表紙はシンプルですが、内部はとてもカラフルです。
パスポートというより、手帳のようです。
ノルウェー
こちらも、オシャレなパスポートとして人気です。
全国からデザインを募集して、コンペで決定しました。
『白色(移民・難民用)』・『水色(公用)』・『赤色(一般)』と3色あります。
中は、フィヨルドが描かれているのですが、ブラックライトを当てるとオーロラが浮かび上がる仕組みになっています。
ノルウェーのパスポート、欲しい(>_<)
ニュージーランド
『黒い表紙』にニュージーランドの代表的な植物である「銀シダ」が描かれています。
英語と先住民族であるマオリ族の言葉で国名を記載しています。
すっきりとしたデザインですが中身も注目です。
最初のページには、冒険家たちがニュージーランドを発見したエピソードが書かれています。
その後のページには1枚ずつ全て異なっていて、ニュージーランドに関連する図柄があります。
まるでニュージーランドを旅している気分になる絵本のようなパスポートです。
中国
中国のパスポートは『ワインカラー』です。
赤と紫色の中間のような、落ち着いた色合いの表紙となっています。
中身には、中国を代表する建物である万里の長城があります。
こちらは、ブラックライトを当てると金色に光ります。
赤っぽい表紙と金色の中身で、中国カラーを表現しています。
香港
香港は、少しパスポート事情が複雑です。
元々、イギリス領だったこともあり、2種類のパスポートがあります。
1つは『青色』の「香港特別行政区(HKSAR旅券」です。
もう1つは『赤色』の「英国海外市民(BNO)旅券」です。
青色のパスポートは中国国籍になるため、海外でトラブルがあった時に中国大使館へ救助要請が可能です。
もう一方の赤色のパスポートは海外在住イギリス市民ということになり、表紙にイギリスの国章が描かれています。
ただ、無条件でイギリスに移住できるわけではなく、保障内容もイギリス国民とは異なります。
それぞれのパスポートで、役割が違うため両方持つ香港人が多いようです。
カナダ
カナダのパスポートは『黒い表紙』に金色で国章が描かれています。
また、公用語が2つあるので、英語とフランス語で国名を記載しています。
一見、落ち着いた雰囲気のパスポートです
しかし、中身のページは全てデザインが異なっていてブラックライトに反応します。
ブラックライトでカラフルな花火や星空が浮かび上がるおしゃれな作りです。
バチカン市国
バチカン市国のパスポートは『黒い表紙』です。
中央にエンブレムのみが配置されています。
エンブレムは天国の鍵と教皇冠に翼をもったライオンです。
バチカン市民は、ほとんどがイタリアに移住しているため、一般市民に対してバチカン市国のパスポートが発給されることはありません。
教皇庁の公用の必要がある場合に、パスポートを取得することができるため、かなりレアなパスポートです。
フィンランド
表紙は『エンジ色』です。
中身は、全てのページにヘラジカが描かれています。
こちらは、なんとパラパラ漫画になっていて、パラパラするとヘラジカが走っているように見えます。
セキュリティ強化のためだったそうです。
パラパラ漫画になっているって、面白いですね(≧▽≦)
エジプト
エジプトのパスポートは『緑青色』です。
アラビア語と英語で国名が記載されています。
また、エジプトを象徴する図柄が中央にシンプルに描かれていて、異国情緒あふれるパスポートです。
中には、ツタンカーメンやピラミッドが描かれています。
豆柴、エジプト大好きなので、このパスポート欲しいな(≧▽≦)
ハンガリー
表紙は『ワインカラー』で落ち着いた雰囲気です。
こちらも中身は、ブラックライトに反応するように作られています。
ハンガリーは、音楽も有名は国です。
ブラックライトでハンガリー第二の国家といわれる「Szózat」の楽譜の一部が浮き出るような仕組みです。
スウェーデン
スウェーデンは、数年おきにパスポートのデザインを変えています。
『ワインレッド』の色はそのままに表紙や中身のデザインが変わります。
中身は、スウェーデンの有名な街などです。
今度のデザインは何だろうとワクワクして、パスポートを発行するのが楽しみになってしまいますね(≧▽≦)
【えっ!!白いパスポートがあるの?】
上記で、日本の5色のパスポートの違いについてご紹介しましたが、どうやら白いパスポートもあるようなのです。
これは『帰国のための渡航書』です。
茶色のパスポートである『緊急旅券』と似ていますが、少しだけ違います。
発行条件は、紛失や盗難などで旅券を所持せず緊急に日本に帰国する場合に発行されます。
『緊急旅券』の有効期限が1年で『一般旅券』と同様に使えるのとは違い、帰国するためだけに発行されます。
有効期限は、数日のみです。
長期滞在や周遊旅行を続けたり、他国に入国することはできません。
また発行されるには、いろいろな書類が必要になります。
紛失や盗難を証明するための現地警察発行の証明書や本人確認書類などになります。
手続きにも時間がかかりますので、できれば目にしたくないパスポートです。
海外にいる時は、パスポートの管理には十分気をつけてくださいね。
2.まとめ
シンプルに見えて、各国とも様々な工夫を凝らしているんですね。海外に行くときにしか使わないパスポートですが、海外で私たちを守ってくる、とても大事な物っていうことも分かりました。
豆柴は、まだ海外に行ったことがないんです。なので、海外旅行が夢なんですよね(^-^)
今回も勉強になりました(^-^)