12月のイベントで、誰もが楽しみにしているものといえば【クリスマス】ですよね!子供だけでなく、大人もワクワクしてしまうイベントの1つではないでしょうか。
目次
1.『蘇り』の願いをお花に込めたの?
楽しい雰囲気のクリスマスですが、いったいクリスマスとは何の日なのでしょうか?
「クリスマスはキリストの誕生日」だということを聞いたことがあるという方は、多いのではないでしょうか。
しかし、《聖書などではイエス・キリストの正確な誕生日についての記述は、残されていない》そうです。
そして、クリスマスについては《キリストの誕生をお祝いする日》とされているそうです。
ポイントは「誕生日」ではなく《誕生をお祝いする日》と記載されていることです。
同じようにも思いますが、正確には誕生日ではないということが分かります。
さらに、古代のキリスト教ではキリストの誕生日よりも、《十字架にかけられた後に復活した日》を重視していたといわれています。
それとは別に、重要とされなかったキリストの誕生日は、特に何かを記されることもなく、今日に至るまで不明なままとなっています。
では、「なぜ12月25日を、キリストの誕生をお祝いする日にしたんだろう?」と思う方も多いのではないでしょうか。
実は、諸説あり正確なことは分かっていないのだそうです。
多くの人が知っている記念日・イベントになっているクリスマスですが、12月25日であることの由来が明確ではないようですね。
様々な説の中には、元々はゲルマン人が冬至に行っていたお祭りがキリスト教に取り込まれ、現在の形になったという説や、ローマ帝国の元々の土着の祭りとして農耕の儀式の日にしたという説などがあるようです。
クリスマスって、キリストの誕生日ではなかったんですね(^-^)
2.クリスマス・イヴの由来って、何なの?
クリスマスの前日である『クリスマス・イヴ』には、どんな由来があるのでしょうか。下記にご紹介いたします。
イヴは夕方を意味する説
クリスマス・イヴの『イヴ』とは英語で夕方などを表す「イブニング(evening)」の古語に当たる「イーブン(even)」のことのようです。
「イーブン(even)」が省略されて「イヴ」になったのですね。
要するに、クリスマス・イヴは、クリスマスの夕方という意味になります。
クリスマス・イヴはクリスマスの前日である24日ですが、意味はクリスマス当日の夕方(25日の夕方)ということになります。
ん?どういう意味???と思いましたよね。
実は、この日付のずれには、使われている暦に原因があります。
今、私たちが使っている暦は、午前0時から新しい日付に変わりますよね。
しかし、キリスト教のルーツとなったユダヤ教で使われていたのは、ユダヤ暦なのです。
ユダヤ暦は、日没が一日の変わり目になります。
その為、12月24日の日没から25日の日没までが『クリスマス』となるのです。
現代の暦では24日の夕方に当たりますが、同時にユダヤ暦では25日に当たり、クリスマスの当日ということなのです。
なんか、ややこしい(>_<)
イヴは前日を表す説
「イヴ(eve)」には前日という意味もあります。
こちらの説の方が一般的かもしれないですね。
このイヴは、英語で他のイベント・記念日を表すときにも使われています。
例えば、お大晦日は「New Year’s Eve」であり、戦争直前の状態であることを意味するときは「on the eve of war」となります。
豆柴、ずーっと前日の意味で使っています(^-^)
3.日本とクリスマスの歴史って、どうなってるの?
今では一般的となったクリスマスですが、日本でクリスマスが楽しまれるようになったのは、いつからなのでしょうか?
また、日本でのクリスマスの始まりは何県だったのでしょうか?
《日本でのクリスマスの始まりは、1552年(天文21年)》です。
現在の《山口県にて信者を集めて、ミサが行われたことが始まり》とされています。
因みに、当時はクリスマスではなく『ナタラ』と呼んでいたそうです。
1552年(天文21年)から行われていた『ナタラ』ですが、1617年(元和3年)に当時の徳川幕府により、キリスト教禁止令が発令されてしまいます。
それにより、明治時代に入るまでの間、クリスマスは日本では途絶えることになってしまったのです。
明治時代に入り、しばらくは一般的ではなかったクリスマスが注目されたのは、「明治屋の銀座進出」でした。
1900年(明治33年)に進出した《明治屋銀座店で、クリスマスの飾りつけを始めた》のです。
その当時は、まだ珍しかったクリスマスツリーが店頭に飾られたことが、話題になったのだそうです。
今まであまり馴染みのなかったクリスマスですが、この明治屋銀座店をきっかけとしてクリスマス商戦が始まったとされています。
その後、他のお店でもクリスマスに関連した商品が販売されたり、飾り付けがされるようになり、徐々に日本でもクリスマスが認知されていったようです。
その他に、一気に日本でクリスマスが広まったきっかけとなったのが、《当時の休日法「休日ニ関スル件」が改正されたこと》といわれています。
これは1926年(大正15年)12月25日に大正天皇が崩御されたことに伴い、《「昭和」が始まり、大正天皇祭として12月25日が、国民の休日に制定された》のです。この日は、クリスマスでもあります。
ちょうどクリスマス当日が祝日になったことで、家族や友達と過ごすクリスマスの習慣が普及していったのでしょう。
その後、第二次世界大戦が起こりクリスマスは自粛され、1948年(昭和23年)には国民の祝日に関する法律の施行と同時に、12月25日は休日から外れることとなりました。
しかし、休日から外れることになっても、現在もそうですがデパートなどでは、クリスマス商品の販売やセールが行われ、日本でもクリスマスが1つの大きなイベントとして定着していったのだそうです。
クリスマスも、徳川幕府がキリスト教禁止令を発令してから、1900年までは影を潜めていたんですね(^-^)
4.世界のクリスマスはどんな感じなんだろう?
日本では、クリスマス・イヴである24日、子供たちが寝静まった頃にサンタクロースがやってきて、25日のクリスマスの朝に目覚めるとプレゼントがある、といったことになりますが、これにも文化によって多少の違いがあるようです。
オランダ
クリスマスが1シーズンに2回あって、プレゼントは12月6日の『聖ニコラスの日』と、25日のクリスマスにもらえるようです。
ドイツ
悪い子には『黒いサンタ』が捕まえに来るという、言い伝えがあるそうです。
これだと子供たちはプレゼントがもらえないだけではすまないので、緊張してしまいそうですね(>_<)
イタリア
クリスマスが1月6日まで続き、5日に魔女がやってきて、良い子にはお菓子を、悪い子には石炭をくれるという、伝説があるそうです。
文化の違いによって、風習も違うんですね。面白い(^-^)
5.サンタの衣装が赤と白なのは、なぜなの?
昔は、サンタクロースのイメージというのは決まっておらず、体つきも服装もさまざまでした。太って白い髭を生やした、現在のサンタのイメージが定着したのは、19世紀になってからのことです。
アメリカの聖書学者クレメント・クラーク・ムーア(Clement Clarke Moore)の詩の中で、初めて今のような姿に描写され、それをトーマス・ナスト(Thomas Nast)という画家が絵にしたことから、一気にサンタクロースのイメージは固まっていきました。
それ以降、サンタクロースはずっと同じ赤と白の服を着て、ベルトを締め、足にはブーツを履いています。白いフサフサの髭と眉は、《聖ニコラウスから譲られたイメージ》だと考えられます。
また、《赤と白のローブは伝統的な司教の衣装》であることから、サンタの衣装の色も、やはり聖ニコラウスに由来するものだといわれています。
そして、このサンタのイメージを広く一般に定着させたのは、『コカ・コーラの宣伝』でした。20世紀半ば、愛敬満点のサンタが登場する広告が、クリスマス時期になると雑誌などをいろどり、赤と白の衣装のイメージは多くの人の心に刷り込まれました。
最初は、サンタクロースのイメージは固定していなかったんですね(^-^)
6.サンタにはトナカイって何頭いるんだろう?
真っ白い雪が降る夜に、サンタクロースがトナカイの引くソリに乗って皆のところにやって来るという話は、クレメント・ムーアが1832年(天保3年)に発表したものです。
『クリスマスのまえのばん』(’Twas the Night Before Christmas)という詩に登場するのは《トナカイ8頭》で、名前はDasher(動きの速いもの)・Dancer(踊るもの)・Prancer(踊りはねるもの)・Vixen(口やかましいもの)・Comet(ほうき星)・Cupid(キューピッド)・Donner(ドイツ語で稲妻)・Blitzen(ドイツ語で輝くもの)でした。
私たちが、よく知っている赤い鼻のトナカイ、ルドルフ(Rudolph)が、これに加わったのは1939年(昭和14年)のことです。シカゴの「モンゴメリー・ワード(Montgomery Ward)」という百貨店が、販売促進のために、このトナカイの話を発表したところ”誰もがよく知るあの歌の詩です”、一躍有名になって愛されるキャラクターとして定着しました。
以来、《ルドルフは9番目のトナカイ》として、それまで知られていた8頭のトナカイたちの先頭に立って、サンタのそりを引くようになったのです。
小さい頃、クリスマス時期によく歌って親しんできたトナカイは、昭和になってから誕生したんですね(^-^)
7.ブラックサンタって、何者なんだろう?
小さい頃、「良い子にしていないとサンタさんが来ないよ」と言われたことがある方は多いのではないでしょうか。一見躾のための言葉のようですが、これは、あながち嘘ではないようです。
ドイツでは、クリスマスにくるサンタクロースは2人いると考えられてきました。一人は聖ニコラウスのような優しいサンタさんがやってきて、良い子のところにプレゼントをくれます。しかし、悪い子のところには、クネヒト・ループレヒトという黒いサンタがやってきます。そして袋や棒で叩いたり、石のような嬉しくないプレゼントを渡すのだそうです。日本の『まなはげ』のようなものでしょうか。
子供にとっては、怖いでしょうね(>_<)
8.靴下にプレゼントを入れるのは、なんで?
クリスマスの飾りの定番でもある、靴下。サンタさんからのプレゼントをもらうために、枕元に靴下を吊るしておく、というイメージがありますが、ツリーのオーナメントや装飾グッズとしても靴下モチーフのものが多数あります。でも、なぜサンタさんが靴下にプレゼントを入れてくれる、ということになったのでしょうか?
これには、サンタクロースの起源となったストーリーと密接な関係を持った背景があるようです。
サンタクロースの起源となったのは、聖ニコラウスの伝説です。彼は4世紀頃の東ローマ帝国は小アジア南西部に位置するミラ(ミュラ)の司教だった人物です。聖ニコラウスは、日頃から困った人や貧しい人を助け歩いた慈悲深い人物であったようです。ある日、彼は貧しさのあまりに三人の娘を売り飛ばすことを考えている一家の存在を知ります。そして真夜中に、その家を訪れ金貨を投げ入れたそうです。その時、暖炉には靴下がさげられていて、金貨がちょうどその靴下の中に入っていた、ということから《サンタクロースが真夜中にプレゼントを靴下に入れていく》という、習慣ができたようです。
また、オランダでは子供たちが寝静まった証としてベッドに木靴を並べるという、風習から来ているという説も一部にあります。
元々は、人助け伝説だったんですね。何か、心が温まります(≧▽≦)
9.クリスマスツリーの意味って、何なの?
クリスマスを象徴するものといえば、クリスマスツリーですよね。
ショッピングセンターなどで大きなツリーが飾られていたり、ポスターやメッセージカードでもクリスマスツリーが描かれていたりするところを見ることが多いのではないでしょうか。
そんなクリスマスに欠かせないツリーの多くは、《常緑樹であり古くから『永遠の象徴』を表現した存在》とされています。
他に《神の永遠の愛や神が与える生命を象徴する》といった意味も込められているのだそうです。
そして、《ツリーの1番上に飾られている星型のオーナメントは、イエス・キリストの降誕を知らせたベツレヘムの星を表現している》といわれています。
改めてツリーを見てみると、ツリーの頂上には星の飾りが付いていることが、ほとんどではないでしょうか。
また、ツリーの飾りにリンゴを見たことがある方も、多いのではないでしょうか。
このリンゴのオーナメントも、かわいらしいという理由だけではないそうです。
あのリンゴの意味は『創世記』に登場する『知恵の樹』の実(禁断の果実)とされているといわれています。
アダムとイブが食べた禁断の果実を、イメージしたものだったのです。
10.クリスマスリースの意味って、何なの?
クリスマスシーズンになると、お部屋にクリスマスツリーを飾るという方も多いと思いますが、リースを飾るという方もいるのではないでしょうか。
そのリースに込められた意味は主に4種類あるといわれているので、下記にご紹介いたします。
豊作を願う
リースには、常緑の植物が用いられます。
常緑の植物は年間を通して葉を茂らせているため、農作物の繁栄を意味しているとされています。
さらにリースには、松かさやリンゴを装飾することが多いです。
自宅に飾っているリースにも、松かさや小さなリンゴが飾られているという方もいるのではないでしょうか。
これらは収穫の象徴とされていて、特にリンゴは冬の寒い時期にも収穫ができて、栄養のある作物のため、、神への供物として用いられていたそうです。
魔除け
リースに用いられる常緑の植物には、モミの木やヒイラギが一般的です。
その中でも、特にヒイラギについては、とがった葉の形状が特徴的で、魔除けの意味があるとされています。
日本で2月に行われる節分では、鬼が入り込まないようにする魔除けの1つとして、ヒイラギとイワシの頭をかざりますよね。
永遠
リースの形は、ドーナツのような輪になっていますよね。
これは、輪になっていて途切れることがないことから、永遠を意味するとされています。
聖書の中で「私はαでありΩである。最初であり最後である」との記載があり、これは神とその愛が永遠の存在であることを表現しているのだそうです。
キリストの永遠の命を願う意味が込められているとされています。
新年の幸福祈願
日本では『クリスマスリース』は《クリスマスの時だけの飾り》というイメージが強いと思います。
カフェやお店で飾られているクリスマスリースはクリスマスが終わると、お正月飾りを飾るために片づけてしまうことがほとんどですよね。
しかし、キリスト教圏のご自宅では、新年の幸福を願って年明けも飾られることが一般的とされているのだそうです。
そういえば日本でも、クリスマスが過ぎてもツリーやリースが飾ってある家をよく見るなあ(^-^)
11.クリスマスカラーに込められた願いと意味って、何なの?
クリスマスの飾り・リース・ツリーなどは、赤・グリーン・ホワイト・ゴールドなどが多いと思いませんか?そんな『クリスマスカラー』は、クリスマスの雰囲気を出すためという理由もありますが、クリスマスリースに使われている色にはそれぞれ意味が込められているので、下記にご紹介いたします。
赤色
- 神の寛大さ
- 神の愛
グリーン
- 永遠の命
- 永遠の愛
- 力強さ
ホワイト
- 雪
- 純粋な気持ち
- 清らかさ
- 純潔
ゴールド
- 希望
- 豊かさ
- 気高さ
クリスマスリースの飾りの色に意味があったんですね。普通にクリスマスの雰囲気を出すための『クリスマスカラー』と思っていました(^-^)
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12.まとめ
毎年、クリスマスの時期になると、音楽やツリーのイルミネーションなど、街はクリスマス気分一色ですよね。豆柴も、街に出ると気分がウキウキします。これは、子供に限らず大人もですよね。
そして、クリスマスに子供や恋人と出かけた際、この豆知識を話せば、少し自慢できちゃうかも(^_-)-☆
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