ベートーヴェンの肖像画が機嫌悪そうなのは、朝ご飯のせい? | 豆柴

ベートーヴェンの肖像画が機嫌悪そうなのは、朝ご飯のせい?

こんにちは(⌒∇⌒)

今回は、ベートーヴェンの肖像画が機嫌悪そうなのは、朝ご飯のせい?について、ご紹介したいと思います。

1.ベートーヴェンの肖像画が機嫌悪そうなのは、朝ご飯のせい?

音楽室に飾られている『ベートーベンの肖像画』、機嫌悪そうですよね。その機嫌の悪さには、ちょっとかわいい理由があるみたいです。

そのベートーヴェンの肖像画が機嫌悪そうなのは、朝ご飯のせい?について、ご紹介します。

【ベートーヴェンの肖像画は、なぜ機嫌が悪そうなの?】

『ベートーヴェン』は高名な音楽家でウィーンの誰もが彼の音楽を愛していましたが、同時に気難しく変わり者の癇癪持ちとしても有名でした。周囲に対して物を投げたり当たり散らしたりするのが日常茶飯事であり、『ベートーヴェン』と付き合えるのは忍耐強い人間だけでした。

部屋を片付けられない、代表作であるミサ・ソレムニスの楽譜が鍋敷きになっていて、近所の人に笑われたから引っ越す(障害で70回以上の引っ越し)、服に無頓着で浮浪者と間違われて捕まったなど、この類のエピソードに事欠かない人と成りでした。《彼の音楽は凄いけど、彼の人柄はちょっと。。。》といった感じです。

そんな『ベートーヴェン』が50歳の頃のある日、肖像画を描いてもらう約束がありました。その日の朝食に『ベートーヴェン』の大好物である「マカロニチーズ」がでてきましたが、この「マカロニチーズ」の出来が酷い物でした。作った家政婦に当たり散らしても機嫌は直らず、肖像画を描きに来た画家フェルナンド・ヴァルトミューラーにも当たり散らします。当然、肖像画を描いてもらっている間もずっと不機嫌でした。

そんな理由で50歳の【ベートーヴェンの肖像画】はとても不機嫌なのです。【ベートーヴェンの肖像画】は何枚もあるのに、最も目つきの悪いものが最も有名になるとは世の中分からないものですね。

因みに、この話は『ベートーヴェン』の弟子であるシントラーの記録によるものです。

シントラーの書いた『ベートーヴェン』の伝記は《自分の都合の良いように改ざんしている》とあまり評判はよくありません。

シントラーの改ざんは、あったにしろ、自分の好物の「マカロニチーズ」の出来が酷かったからくらいで周りに当たり散らすって、ある意味、かわいいですね(^-^)

【ベートーヴェンの波乱に満ちた人生】

『ベートーヴェン』は芸術家肌の変人のように書きましたが、この性格は生来のものではなかったかもしれません。《家庭内のゴタゴタと鉛中毒》でこのような人格になってしまった可能性があるのです。

『ベートーヴェン』は幼少の頃から音楽家として順調にキャリアを積み、20代の終わり頃までは順風満帆な音楽家生活を送っていました。しかし、その一方で家庭の事情はあまり恵まれたものではありませんでした。

『ベートーヴェン』の一族は音楽家の家系であり、父もまた歌手として宮廷に勤めていました。しかし音楽家としては大成できず、酒が好きだったのか、それとも酒に逃げたのか、酷い飲んだくれでした。

そんな父は『ベートーヴェン』に音楽の教育を施し、モーツァルトのような天才子供音楽家として売り出して収入の足しにしようとしました。その教育は厳しく苛烈で、あまりの厳しさに『ベートーヴェン』は音楽に対してやりきれない思いを抱くことになります。

幸い『ベートーヴェン』は音楽家としての才能には恵まれており、13歳の頃にはお金を稼げるようになりました。しかし16歳の時に母が死に、父はアルコール依存症になって失職するなど家庭の事情はますます混迷していきます。『ベートーヴェン』は父に代わって一家の大黒柱となって2人の面倒をみなければなりませんでしたが、弟達もあまり良い人物とは言えなかったようです。

順調に見える音楽家としては行き詰まりもあり、一度は遺書を書いたことすらありました。また30歳頃から患った耳の病は、彼の音楽家生活への多大なストレスとなったことは疑いようがありません。耳が聞こえなくなってからはピアノにかじりついて振動で確認しながら作曲を行うなど執念でハンデを乗り越えます。並々ならぬ努力の賜物ですね。

さらに『ベートーヴェン』「鉛中毒」に悩まされていました。当時は「鉛中毒」に関する認識がおそらくなかったので原因不明だったのでしょうが、近年の『ベートーヴェン』の毛髪鑑定では通常の100倍もの鉛が検出されています。

鉛は率直に言って毒であり、様々な健康被害をもたらします。『ベートヴェン』は聴覚障害・精神疾患・腹痛や下痢など内臓はボロボロで様々な症状が出ていましたが、これら全て「鉛中毒」で説明できます。

鉛を摂取した経緯は当時の甘味料に使われていた「酢酸鉛」のせいだとか、医療行為による影響だとかいわれていますが確かなことは分かりません。しかし鉛は確実に『ベートーヴェン』を蝕んでいたことでしょう。

これらの状況が『ベートーヴェン』を気難しい性格にしたのかもしれませんね。(>_<)

2.まとめ

『ベートーヴェン』は、音楽家として成功して幸せだっただろうなと思っていましたが、内情はかわいそうという言葉では表現できないほどめちゃくちゃだったみたいですね。『ベートーヴェン』には「運命」という楽曲がありますが、まさに運命に翻弄された人だったんですね(>_<)

今回も勉強になりました(^-^)

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