こんにちは(⌒∇⌒)
今回は、缶切りが誕生したのは缶詰の誕生より後なの?・非常口マークの白地と緑地の違いって、何?について、ご紹介したいと思います。
目次
1.缶切りが誕生したのは缶詰の誕生より後なの?
『缶詰』って、いざっていう時に便利ですよね。最近の『缶詰』はプルトップが付いているものが主流ですが、以前は【缶切り】がなければ開けられないものが多くありました。そんな【缶切り】ですが、どうやら誕生しのは『缶詰』の後のあとのようなのです。
その缶切りが誕生したのは缶詰の誕生より後なの?について、ご紹介します。
【缶詰の歴史ってどうなってるの?】
1800年ごろ、フランスのナポレオンは軍隊が遠征する際の食料について悩んでいました。
当時の保存食といえば燻製・塩漬け・酢漬けなどの肉類中心で、兵士たちのビタミン不足による壊血病の被害は深刻な問題でした。ただでさえ不味かったり腐ったりなので、そんなご飯ではまともに働けません。
なので遠征先でも果物や野菜が食べられるような、食料を長期保存できる仕組みが必要でした。そこで、ナポレオンは軍用保存食の技術を公募し、採用者には賞金の進呈を約束しました。
瓶詰の誕生
1804年(文化1年)、二コラ・アペールが食料を瓶に詰めて保存する『瓶詰』を考案しました。
これは瓶に食品を入れて蓋をし、真空状態にしてから煮沸消毒するという手法で作られます。『瓶詰』により野菜や果物の長期保存が可能となり、二コラ・アペールは後に12000フランの賞金を得ます。
しかし『瓶詰』は保存性には優れていたものの、製作に手間がかかり、また重く壊れやすい欠点がありました。長距離移動をして荷物を手荒に扱うことも少なくない軍用保存食に向いた容器とはいえませんでした。
缶詰の誕生
1810年(文化7年)にピーター・デュランドによって発明されたのが『缶詰』です。
これは『瓶詰』の真空詰めにして殺菌加熱して食料を保存する原理はそのままに、容器を気密性と携帯性に優れるブリキ缶に変更したものです。『缶詰』は長期保存が可能なうえに軽く壊れにくいため、まさに軍用保存食にうってつけの容器でした。
黎明期(れいめいき)の『缶詰』は殺菌が不十分で、中で腐敗により発生したガスで『缶詰』が爆発したり、はんだの鉛が食品に入って鉛中毒になったりと散々なこともありました。しかし『缶詰』はその利便性により重宝され、軍隊や船員などに広く普及していきます。
【缶切りの歴史ってどうなってるの?】
缶切りが誕生するまで
『缶詰』は普及していきましたが、当初は【缶切り】なんて便利なものはありませんでした。その時代の『缶詰』の開け方は、ノミとハンマーを使ったり、ナイフで切開したり、銃剣でこじ開けたり、銃でぶち抜いたりとさまざまでした。
はんだ付けした部分を熱で溶かして『缶詰』を開ける方式もありましたが、そんな開け方では鉛中毒になってしまいます。そのため開ける時は乱暴にならざるを得ず、当初は水分を含むものを中に入れることができませんでした。
缶切りの誕生
『缶詰』が発明されてから50年たった1860年(万延1年)、ようやく【缶切り】が登場します。【缶切り】は『缶詰』に効率よく力を伝えて最小限の動作で蓋を開けることができるため、中に水分の多い物やジュースを入れることもできるようになりました。
さらに後には蓋を開けるのに道具不要の「イージーオープンエンド式(プルトップ)」の『缶詰』が発明されます。現在流通している『缶詰』の多くは「イージーオープンエンド式」です。缶ジュースは全てがそのようになっています。
「イージーオープンエンド式」は通常のものより強度が落ち、また切口が鋭利で触ると手を切ってしまう問題がありました。しかし技術の進歩により改善が進み、今では「イージーオープンエンド式」が主流となっています。既に【缶切り】の要らない時代となったのかもしれません。
【缶切り】で『缶詰』を開ける手間が減るって、思った以上に気分がスッキリしますよね(≧▽≦)
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2.非常口マークの白地と緑地の違いって、何?
普段何気なく目にする【非常口マーク】って、白地か緑地かによって意味が違うってこと、皆さんはご存じでしょうか?
その非常口マークの白地と緑地の違いって、何?について、ご紹介します。
〘白地ベースの非常口マークって、どんな意味があるの?〙
『非常口』までの経路に設置されるのが『白地ベース』のマークです。
『白地ベース』のマークを見つけて進んでいけば、『非常口』に辿り着けるというわけです。
別名『通路誘導灯』と呼ばれています。
〘緑地ベースの非常口マークって、どんな意味があるの?〙
『非常口』そのものを表現しているのが、『緑地ベース』のマークです。
《ここが非常口ですよ!ここから避難してください!》という場所に設置されています。
別名『避難口誘導灯』と呼ばれています。
〘なぜ緑色なんだろう?〙
『非常口』の色は緑色です。
赤や黄色のほうが目立つ色なのにと疑問思った方もいるのではないでしょうか。これには、理由があります。
火災時の炎の色(赤)と比較して、最も視認性の高い色が緑であるためです。(補色の関係)
発火を考慮して緑なのです。
〘マークは誰が考案したの?〙
グラフィックデザイナーの太田幸夫さんにより手がけられたもので、「ISO(国際標準化機構)」に採用され、《世界標準のデザインとして認定されている》のです。
『非常口』のベースのデザインが、日本人が考案したものって、なんだが嬉しい(≧▽≦)
〘非常口にデザインされている、あの人の名前ってあるの?〙
【非常口マーク】に描かれている人の名前は「ピクトさん」というのだそうです。
絵文字のことを『ピクトグラム(Pictogram)』といい、そこから名付けられたそうです。
あの人に、名前があることにビックリ(@ ̄□ ̄@;)!!
〘非常口マークに長方形と正方形があるのは、なぜ?〙
旧型の誘導灯には、「蛍光灯」が使用されているので『長方形』の形をしています。
新型の誘導灯には、「LEDライト」が使用されているので、より小さい『正方形』にすることができたのです。
新型は旧型よりも明るく寿命も数倍長いというメリットがあります。
照明の長さによって、長方形 正方形 と形があるんですね。
3.まとめ
『缶詰』って、ホント便利ですよね。長期保存ができるところが、とっても助かります。でも、この便利な『缶詰』があるのは、ナポレオンが軍事用保存食の技術を公募しなければ、なかったかもしれないんですよね。ナポレオン様、ありがとう(≧▽≦)
【非常口マーク】の白地と緑地に関して、深く考えたことはなかったのですが、改めて意味が分かると納得しますね。何かの災害があった時でも、白地の【非常口マーク】を見て、『非常口』まで行けばいいんですね。それに、このデザインは日本人の方が考案したんですね。なんか、誇らしいです(≧▽≦)
今回も勉強になりました(^-^)
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